
現代によみがえる古今融合の発酵―
息遣いを五感で体験する酒蔵見学
100年の時を越えて現代によみがえった日詰平井邸のお酒造り。ふたたび息を吹き返した発酵の息吹は、紫波の風土や恵みの中で健やかに、静かに日々を重ねています。もち発芽玄米をはじめとした紫波産物を使用した独特な醸造法と数々の奇跡によってふたたびめざめた酵母・アカツキの棲家へ、ようこそ。




100年の静寂が息づく場所へ
醸造家と語る“特別公開”の酒蔵ツアー
日詰平井邸の主屋に足を踏み入れると、100年の時を包み込む静けさと、木肌に残る柔らかな香りが訪れた人を迎えます。平六醸造の酒蔵見学は、この歴史ある空間から始まる「時間の旅」。
通常は立ち入れない醸造所内部を特別に公開し、醸造家である 平井佑樹本人がご案内します。眠りから醒めた蔵付酵母アカツキが息づく現場で、造り手の視点と言葉を通して“酒が生まれる瞬間”を体験できるのは、この見学だけ。酒造りを支える無数の手仕事、土地の記憶、微生物の生命力──そのすべてが醸造家の語りとともに鮮やかに立ち上がり、訪れた人は自然と深い発酵の世界へ引き込まれていきます。
ここで体験できるのは、単なる工程説明ではなく「物語を味わう時間」。100年の古民家が静かに守り続けてきた空気と、醸造家の息遣いが交わる特別な60分です。





酒造りの核心に触れる60分
発酵の呼吸を五感で体験
見学は約60分。
150キロの小仕込み、もち発芽玄米の生酛系独自製法、めざめた酵母アカツキ、紫波のめぐみを取り入れた独自の醸造法、発酵のリズム──平六醸造の酒造りに宿る哲学を、醸造家自身が現場で語りながら案内する密度の高いプログラムです。発酵タンクから立ち上がる香りや、もろみが静かに泡立つ音、タンクに触れたときの微妙な温度の違い。机上の説明では伝わらない「生きている発酵の息吹」を体感いただきます。
また、仕込みのタイミングによっては、もろみの表情を間近で観察できることもあり、酵母が働く瞬間を視覚的に理解できる貴重な体験。造り手だからこそ語れる「なぜ今この温度なのか」「どうしてこの仕込み量なのか」「この香りの変化は何を意味するのか」といった洞察を直接聞けるため、初心者でも直感的に酒造りの奥深さを理解できます。
発酵文化に興味がある方、クラフトサケが好きな方、さらにはプロ志向の方にとっても、ここでしか得られない学びに満ちた時間です。




ここでしか味わえない余韻
試飲・買い物・お土産酒つきの濃密体験
ツアーの締めくくりは、平六醸造のクラフトサケをじっくり味わうテイスティング。
代表銘柄「Re:vive」「layer」や、時には限定ボトル、実験的ロットなど、平井本人が“今もっとも飲んでほしい一本”をご提案します。酵母アカツキが放つ華やかな香り、柔らかな旨味、静かに残る余韻。見学で触れた発酵の物語が杯の中で立体的に結びつき、特別な体験へと昇華します。
もちろん、気に入ったボトルはその場で購入可能。1名につき720ml×1本のお土産酒つきのため、見学後も自宅でゆっくり余韻を楽しめます。料金は 5,500円(税込)/1名。醸造家本人の案内、通常非公開の醸造所内部、古民家主屋、試飲、買い物、お土産酒まで含まれた非常に価値の高い体験です。
酒を知るだけではなく、日詰平井邸と醸造が積み重ねてきた“造り手の思想・土地の記憶・発酵の息づかい”を丸ごと味わう特別な60分。平六醸造ならではの、記憶に残る酒蔵見学へぜひお越しください。